創業融資を成功させるには、創業計画書の内容が大きく影響します。
創業計画書を自分で作ろうとなかなか難しく、頭を悩ませている方も多いでしょう。
その手間を省くため、税理士に支援を依頼するという方法があります。
ここでは、税理士に創業融資の支援を依頼したときのメリットや、注意点をご紹介します。
税理士に依頼した時のメリット
1)成功しやすい 創業融資に強い税理士は、過去の経験から「どのようにすれば審査が通るのか」といったコツを知っているので、お客さまご自身で申し込みをするよりも成功率ははるかに高くなります。
2)創業計画書の作成をサポートしてくれる メリット1に関連しますが、創業融資を成功させるためには、「創業計画書」を綿密に作ることが何よりも重要です。 どんな事業をしていくか・創業への想いなどはお客さま自身でまとめるができますが、収支計画などの数字が絡んでくるものは、現実離れしないように、かつ説得力あるようにまとめることが必要です。 経験のある税理士は説得力を持たせるようにまとめることが得意です。 その分成功率が上がるだけでなく、お客さまの時間の節約になりますので、大きなメリットです。
3)自分では気づかなかった問題点を指摘してくれる 自分では問題ないと思っていた創業計画でも、税理士が見れば問題点が出てくることはよくあります。 ふだん、多くの経営者と接している税理士はその問題点を見つけることができますので、お客さまにとって的確なアドバイスをすることができます。 事業は長く続けることが重要ですので、創業当初のうちに問題点を把握しておくことがメリットと言えるでしょう。
4)面談に同席してくれる 創業融資の申し込みをした後、銀行担当者との面談があります。 緊張してしどろもどろになったり、話したいことが話せないとなると審査に影響しかねません。 税理士が同席して代わりに説明をすることで心に余裕が生まれますので、安心して面談に臨むことができます。 ただ、税理士がでしゃばって余計な発言をするとかえって悪影響を及ぼすことがありますので、経験を積んだ税理士を選ぶのがいいでしょう。
税理士に依頼した時の注意点
1)税理士報酬がかかる 当然ですが、税理士に依頼すると報酬が発生します。 報酬は「顧問契約あり」の場合と「顧問契約なし」の場合で料金が変わってきます。 相場としては「あり」の場合が融資金額の2%ほど(500万円借入の場合10万円)、「なし」の場合が融資金額の5%ほど(500万円借入の場合25万円)となっています。 また、着手金の有無も税理士によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
2)融資に強い税理士を選ぶ 税理士の多くは、創業計画書をうまく作ることができません。 「手間がかかる」というのも理由のひとつですが、「そもそも創業計画書の作り方を知らない」というのが一番多い理由です。 税理士選びはじっくり時間をかけるのがいいですが、そうはいってもそこまで時間をかけていられないでしょう。 一番てっとり早い方法は、事務所のホームページを見る方法です。 銀行融資に力を入れているところはホームページでうたっていますので、実績があるかどうかは大体判断できます。 あとは、ご自身と相性の合いそうな税理士を選ぶのがいいでしょう。 長い付き合いになるので、後悔がないように選ぶのがおすすめです。
3)真剣に考えてくれる税理士を選ぶ 創業融資をスポットで支援する税理士に依頼するのは、少し危険といえます。 なぜなら創業融資を受けてからが本当の勝負だからです。 本格的に事業が始まったら、「売上増加」「経費削減」「節税」「人材確保」「2回目の融資申込」など、様々な問題が発生します。 これらを解決するためには、お客さまの事業を真剣に考えてくれる税理士からアドバイスをもらうべきでしょう。 創業支援「だけ」に特化した税理士でなく、その後の経営も親身になって支援してくれる税理士を選びましょう。

まとめ
創業融資の際に税理士を選ぶ際のポイントをご紹介しました。
創業融資を成功させるのはもちろん重要ですが、その後の経営も同じぐらい重要です。
わたし自身が税理士なので宣伝みたいになってしまいますが、創業から税理士をつけた方が、事業の成功率は明らかに高いです。 創業融資だけでなく、長期間にわたって支援してくれる税理士を選ぶのが、長い目で見て一番メリットがあります。
税理士は大事なパートナーですので、相性のあった税理士を探すことができれば必ず強い味方になってくれるでしょう。