ここでは、日本政策金融公庫の面談のときに聞かれやすい質問をご紹介します。
頭の中で回答を考えながら読み進めていくとイメージがわきやすいと思います。
1)創業者の経歴について
「今までどんな経験をしてきたか?」「創業する事業の経験はどのくらいか?」を聞かれます。
過去の経験が多い方は有利になりますので、しっかりアピールしましょう。
2)創業する動機について
「なぜ創業するのか?」「創業する目的は?」などを聞かれます。
これから創業するにあたっての情熱を伝えて前向きな話をしましょう。
ここは意外に見られているポイントです。
3)営業方法について
創業計画書をもとに話しましょう。
具体的な営業方法を伝えるとともに、数字を交えて話すと相手もイメージしやすくなります。
現実とかけ離れたものでなく、リアリティのある話を心がけましょう。
4)売上の見込みについて
創業計画書をもとに話しましょう。
ポイント3【営業方法について】と同じく、リアリティのある話をしましょう。
今まで経験した事業で創業する方は、過去の経験を参考にした数字を話せばさらに客観性を持たせることができます。
5)4~5期目までの計画について
4~5期目までぐらいの事業計画を話せるようにしておきましょう。
質問としては、「事業がうまくいったあとの展開は?」「事業がうまくいかなかったときはどうする?」「中長期的な計画は?」などが聞かれます。
決して後ろ向きな話はせず、景気動向や市場環境にあわせた前向きな話ができればいいでしょう。
6)営業方法について
創業する事業の現在の景気動向や競争相手などについて聞かれた場合、「どのように差別化を図っていくか」「この売り方なら創業したばかりでも戦える」など具体的な事例を交えて話しましょう。
創業する事業の市場環境を事前に分析しておきましょう。
7)営業方法について
自己資金については必ず聞かれる項目です。
【自己資金はいくらあればいい?】に詳しく紹介していますので、参考にご覧ください。
8)借入金の使い道について
融資したお金を何に使うかを聞かれますので、創業計画書をもとに話しましょう。
計画に無理がある場合、「購入する機械は中古ではダメなのか?」や「機械は1つで十分ではないのか?」など厳しいことを言われることもあります。
お金の使い道がはっきりしていない場合は、融資が難しくなってしまうので、はっきり回答できるようにしておきましょう。
8)申込金額について
「申込金額より減額になってしまうかもしれませんがどうですか?」と聞かれる場合があります。 そのような場合は、「ここの予算を削れば大丈夫です」や「購入するのをやめてリースにします」など、できるだけ前向きな回答をしましょう。
担当者の感覚と経験で「このくらいの融資金額だろう」と判断されてはいますが、面談の時点ではまだ正式に減額が決まったわけではないので、落ち込むことなく最後まで前向きに話せるようにしましょう。

まとめ
ご紹介したもの以外の質問が来ることもありますが、一番大事なのは「ごまかさずに誠実に回答すること」です。 答えられなかった質問がある場合でも、現状では回答できないことを素直に認め、成長する機会を与えてくれた相手に対して感謝を述べるなど、誠実に対応しましょう。
面談では「あなたは信頼できる人か?」を見ています。 どれだけ創業計画がしっかりしたものでも、信頼できない人と判断されてしまったら融資を受けるのは難しいでしょう。 逆に、創業計画に不安があったり自己資金が少なかったとしても、あなたが信頼できる人と判断されれば融資を受けることは難しくありません。
予想される質問の回答を準備して、心に余裕をもって本番に臨みましょう。
【日本政策金融公庫の面談で注意する8つのこと】でさらに解説していますので、参考にしてみてください。
創業融資の成功率は20%~30%といわれています。
なぜそんなに低いの!?と思われるかもしれませんが、一番の理由は準備が足りないからです。
申し込みには「事業計画書」などを作ることが必須となりますが、適当に作成してしまうと審査が下りない可能性が高いです。
小野木会計事務所へご依頼いただいた場合、お客さまから十分なヒアリングをし、そのお話をもとに事業計画書を作成させていただきます。
当事務所の融資実行率は100%です。
元銀行員の税理士が対応しますので、お気軽にご相談ください。